[ in English ]
近年は,主に「映像」・「センサ」技術を融合するマルチメディアとネットワーク「コミュニティ」を活用した「運動学習支援の研究プロジェクト」を展開しております.これまでの各プロジェクトの概要は以下の通りです.
<センサ+コミュニティ系 運動支援>
[ 屋外運動者を対象とした遠隔モニタリングによる運動フォームのコーチング実現 ] (2009年-現在)
「自分のお気に入りのコースを走りながら,遠隔トレーナーからの指導を受けちゃおう!」
- トレーナーの帯同が不要に : トレーナーも運動者も自由な場所で指導機会をセッティング
- 特定部位の集中的な改善 : 運動フォームで注目する体の部位に無線型センサを装着
- 音による指導フィードバック : モニタリングに基づくコーチの指示はパターン別に音で伝達

図:野外運動者に対する遠隔トレーナーのモニタリング・コーチングの流れ (クリックで画像拡大)
※図の一部は,下記関連論文から改変して引用しています
-
関連論文:
Naka Gotoda, Kenji Matsuura, Shjinji Otsuka, Toshio Tanaka and Yoneo Yano: “Remote Coaching System for Runner’s Form with Wearable Wireless Sensor”, International Journal of Mobile Learning and Organisation, Vol.5, Nos.3-4, pp.282-298, Nov.2011.
Naka Gotoda, Kenji Matsuura, Shinji Otsuka, Toshio Tanaka and Yoneo Yano: “Remote Training-Support of Running Form for Runners with Wireless Sensor”, Proceedings of ICCE2010, pp.417-421, Putrajaya, Malaysia, Nov 2010.
ほか
<センサ+コミュニティ系 運動支援>
[ 自律的フィードバック機能を有するワイヤレスセンサを用いた運動のトレーニング支援 ] (2008年-現在)
「個人から集団の練習まで!体の好きな箇所にセンサを付けて運動フォームを直しちゃおう!」
- 環境(例:個人・集団)に応じてセンサ連携 : 無線式センサ機器間の相互通信を応用
- リアルタイムなモニタリング : 複数のセンサを用いて人の動きをリアルタイムに自動観測
- アドバイスを自動フィードバック : センサ情報に基づくアドバイスを視聴覚情報で提供

図:集団によるペース走のトレーニングを例とした支援の流れ (クリックで画像拡大)
※図の一部は,下記関連論文から改変して引用しています
-
関連論文:
Naka Gotoda, Kenji Matsuura, Takuji Hirano, Toshio Tanaka and Yoneo Yano: “Supporting Real-time Awareness for the Community of Runners”, International Journal of Knowledge and Web Intelligence, Vol.1, Nos.3-4, pp.289-303, Jul 2010.
Naka Gotoda, Kenji Matsuura, Takuji Hirano, Toyoaki Nabeshima, Kazuhide Kanenishi and Yoneo Yano: “Supporting Skill Awareness for Runners through Wireless Sensor Network”, Proceedings of ICCE 2009, pp.618-622, Hong Kong, China, Dec 2009.
ほか
<映像+コミュニティ系 運動支援>
[ 画像解析に基づく手本映像の抽出・推薦を用いた映像投稿記事データベースの教材化 ] (2008年-現在)
「日々投稿される映像の中からお手本が推薦される!自分の映像と比較して学んじゃおう!」
- 人手による教材作成が不要に : 動画共有サイトに投稿される映像記事を動的に教材化
- 把握しづらい動きの変化を視覚化 : 映像解析により元動画に運動の特徴量変化を合成
- 参考映像の検索が不要に : 特徴量変化から手本に相応しい映像候補を自動的に推薦

図:特定の運動に対する撮影から,その運動に対する手本映像推薦までの流れ (クリックで画像拡大)
※図の一部は,下記関連論文から改変して引用しています
-
関連論文:
後藤田中, 松浦健二, 鍋島豊晶, 金西計英, 矢野米雄: “SNS上でのナワトビスキルの学習者を対象とする個別記事閲覧とその全体像俯瞰の支援”, 日本教育工学会論文誌, Vol.34, No.3, pp.269-277, 2010年12月.
Kenji Matsuura, Naka Gotoda and Yoneo Yano: “Learning and Competing Rope-Skipping Skills on a Community Site”, Proceedings of ED-MEDIA2010, pp.3204-3209, Tronto, Canada, Jun 2010.
ほか
<センサ+コミュニティ系 運動支援>
[ 個人トレーニングを支援するためのネットワークコミュニティのロール(役割)デザイン ] (2007年-現在)
「運動仲間との出会いから…ライバルまで?自立までの動機付けと専門知識をもらっちゃおう!」
- 仲間作りの支援 : アップロードされたログをコミュニティを通したインタラクションに利用
- 運動の振り返り支援 : アノテーションやレポートにより,次の運動に向けての内省促進
- 目標設定支援 : 各個人の今後の成長予測をログから推定し,自己の目標設定を支援

図:同地域の活動者がいるコミュニティ紹介を例とした支援の流れ (クリックで画像拡大)
※図の一部は,下記関連論文から改変して引用しています
-
関連論文:
Shinji Otsuka, Kenji Matsuura, Naka Gotoda, Toshio Tanaka, Kazuhide Kanenishi, Hiroaki Ogata and Yoneo Yano: “Designing the Web-community for Self-managed Training of Runners”, Proceedings of KES2011, Vol.LNAI 6883, pp.529-538, Kaiserslautern, Germany, Sep 2011.
後藤田中, 松浦健二, 金西計英, 矢野米雄:“運動ログを用いたジョギングコミュニティ組織化支援”, ヒューマンインタフェース学会論文誌, Vol.10, No.2, pp.19-29, 2008年5月.
ほか
研究を歩み始めた最初の原点は,「授業における教育支援」です.「教える」・「教わる」というインタラクションの支援をベースにしており,この観点は,私の研究の本質として今なお変わりありません.その支援に関連したこれまでの研究は以下の通りです.
<携帯メール+パワーポイントスライド 授業支援>
[ 携帯メール送信をWeb授業ノートのアノテーションとした振り返り学習 ] (2005年-2006年)
「気になるスライドページで付箋メールし,講義後にWebノートにアクセスして復習しちゃおう!」
- 講義中の手軽な付箋活動 : 空メールを送るだけで,講義スライドにアノテーションが同期
- 講義後に主体学習 : 専用サイトにアクセスし,各アノテーションごとに個人で振り返り学習
- 必要に応じて他者と共有: 公開範囲を設定することで,Webノート上で他者と議論も可能

図:講義中のアノテーション活動から講義後の振り返り学習への流れ (クリックで画像拡大)
※図の一部は,下記関連論文から改変して引用しています
-
関連論文:
Kenji Matsuura, Naka Gotoda, Keiji Niki, Kazuhide Kanenishi and Yoneo Yano : “Supporting multi-step annotation to promote reflective learning: triggered by a cell-phone”, International Journal of Mobile Learning and Organization, Vol.2, No.2, pp.119-132, Jul 2008.
Naka Gotoda, Kenji Matsuura, Kazuhide Kanenishi, Niki Keiji and Yoneo Yano: “Multi-step Annotation to Promote Reflective Learning with a Mobile Phone”, Proceedings of ICCE2006, Vol.1, pp.477-480, Beijing, China, Nov 2006.
ほか